2010年9月 関西華文時報に掲載されました

関西華文時報 中国語教室学楽代表小瀬冬美 記事掲載

中国語教室学楽代表 小瀬冬美が関西華文時報の取材を受け、2010年9月15日の関西華文時報に記事が掲載されました。その日本語翻訳をご紹介させていただきます。

2010年9月15日 関西華文時報 記事

中国人は自分たちの文化を誇りに思うべきである。
京都好文苑中華文化交流センター校長 小瀬冬美さんを記す。
(本紙取材/記者 李桐)

京都国際交流会館行政通訳者である小瀬冬美氏は、来日して10数年が経ちます。この10数年の間に、小瀬冬美さんは何もないところから出発して、日本語言学校、大学、結婚子どもを産むという経験を積みました。

 現在、中国文化教育の事業に従事しています。中国の凍てつく寒い町「哈尔滨」で生まれ育ち、東北人の明るさと中国語教育者としての優れた素質がある。小瀬冬美さんは、現在13の教室を持っていて、最高齢の生徒さんは78歳で、最も低年齢の生徒さんは7歳です。

 小瀬冬美さんは本来、姓は李で、美しい町中国黒竜江省の「哈尔滨」から来日しました。小さいときから御両親の影響を受けて、中国文化に大変興味を持った。「論語」、「詩経」、「易経」、「四十五経」などは全て小瀬冬美さんが聞き慣れて、詳しく知り、すらすらと暗誦することが出来る中国の古典文学です。彼女はこれらの古典は幼い頃には少しも理解していなかったものなのに、今では彼女の副業に成るなんて夢にも思わなかったと言っています。

 記者が最初に小瀬冬美さんを知ったのは、大阪市内の中華料理店「鳳家」に張ってあった宣伝ポスターを見たときであった。ポスターには「京都好文苑、中国語教室」と書いてありましたが、このポスターが私に多大な興味を引き起こしました。小瀬冬美さん担当の記者としてインタビューした時、彼女は笑いながら「これも何かのご縁です。」と言って、すぐに「好文苑」の現況に関することを紹介してくれました。

 「好文苑は京都にある総合的中国文化交流センターです。論語講座、切り紙講座、中国手工芸講座や料理講座などがあって、これらの講座は全て小瀬冬美さんが得意とするものです。」

 来日して以来、小瀬冬美さんは京都外国語大学日本語学科で学士号を取得し、また同級生の方と結婚しました。二人は幸せな生活を過ごしており、彼女は「私は幸運でもあり、幸福でもあります。夫の家族は知識人の家柄で、姑さんは日本の礼儀・礼節などをたくさん教えてくれました。私が幼い頃から中国古典文学をよく記憶していたこともあり、日中二つの血統上つながりのある文化が深く私の心に染み込んだのでしょう。私と夫が相談して、中国文化教室を開こうとした時、夫も家族もみんな大変私を支援してくれました。」と言ってくれました。  

 このようにして、最初の「好文苑」が誕生して、次から次へたくさんの中国文化教室が誕生しました。現在、大阪と京都の二つの市にもう13もの中国文化教室があります。小瀬冬美さんが言うには、彼女の中国文化教室は政府の支援があるので、生徒さんの学費は決して高くないし、中国文化の源流と歴史日本の方に理解してもらうことは、私の責任であり、義務でもあると感じているということです。

 「私が老人に教えるときは、論語を教えます。多くの日本の老人の方々がみんな喜んでおり、いくつかの日本語の熟語や慣用語は論語に由来しています。それから私はまた年少クラスを開設しました。私の娘が漢字を学習するのに悩んでいるのを知ったからです。ある日娘が、ママ「醒」という字の左側はどうして「西」なの?私はその時笑って、娘に「醒」の字の左側は「酉」で、「鶏」の意味を表しているのよ。鶏は早起きをして、満天の星が見えなくなった時みんなを起こしてあげなくてはいけないでしょ。と解説しました。娘はそれを聞いた後、私の説明に納得したのか、娘はママ私らを教えるクラスを作ってよと言った。このようなわけで、現在年少クラスを開設しました。」と小瀬冬美さんは語りました。

 年少クラスを開設した後、面白いことがありました。日本人の子が中国語を学習して以来話し声が以前より大きくなったのです。子どものお母さんはこのことに関して理解が不十分だったので、小瀬冬美さんは、それは中国語の発音はお腹を使うから、子供さんが話す時、自然と力がはいるのですよ。と説明してあげました。

 「好文苑」に関しては、まだまだたくさんの逸話があります。小瀬冬美さんが記者に話してくれたのは、ほんの一部分です。最後に彼女は、現在全ての中国文化交流センターで使っている教材はみんな中国の北大が編集しているものです。毎年彼女は全ての北大の会議に出席しています。彼女は中国文化に興味を持っている更に多くの古くからの友達、年長の仲間や年少の仲間が彼女の教室に来て聞けることを希望しています。

 「一つの文化を好きになることは、文化の背後に存在する国家を尊敬することです。ずっと私は次のように思ってきました。文化の価値はお金に換算することはできません。私は中国文化交流センターが果たすべき目的は唯一つ、ますます多くの人に中国を理解し、知ってもらうことです。」と、小瀬冬美さんは最後に語りました。

(翻訳者:権平 清)